まえがき
会社に「妖精」がいるという話を聞いたことがあるだろうか?
少し前の話だが、日本型雇用(年功序列で給与が上がっていく形態)により、仕事の生産性に見合わないほど高い給料をもらい、仕事をしない「働かないおじさん」が「妖精さん」と呼ばれている。
つまり、こういうこと。
参考:朝日新聞デジタルwww.asahi.com
若いうちは、低賃金なので、生産性>賃金となるが、勤続年数が増加していくと、賃金は増加、それに応じて生産性が上がれば良いのだが。。。上がらない。そうなってくると、その乖離が、過大支払い(賃金>生産性)となり、安い賃金でおじさんよりも忙しくしている若手などから不満が多発する。
ベテランならではの技で仕事を遂行してくれれば、尊敬も集まるだろう。マネージャーも
部下が働きやすいように部署内をマネージしてくれれば不満は出ないだろう。だが、世間でこの「妖精化問題」が叫ばれていることからも、そうはなっていないのが現実だろう。
読んで欲しい人
会社に潜む妖精たちに苦しめられている人に読んでもらえたらと思います。
- 仕事をしない「妖精さん」たちのせいで辛い思いをしている方
- 毎日愚痴を言ってるだけになってになって仕事が楽しくない方
- 新たに何か始めたい人(でも思いきれない人)
こんな奴もいるんだなぁ〜って感じで見てもらえると幸いです。
妖精さんデータベース:こんな妖精いない?
レベル1仙人型:仕事はしない。だが、生き字引的地位を確立
この妖精は、比較的良い妖精さん。
困ったときに相談に乗ってくれる、物知りおじさん。
ただし、その確固たる地位を確立してしまったがゆえ、泥臭い仕事は一切しない。
多部署の人とか、たまにしか接触頻度がない人にはありがたい存在なのかもしれないが、一緒に働くものにとってはたまったもんじゃない。
自分の知っていることについては、教えてくれるが、妖精さんの検索に引っかからなければそれで終わり。
「知らんな。(Not Found!)」
の一言で、終了。
レベル2 ポジティブ型:とにかく明るい運芸人
この妖精はとにかく明るい。声がでかい。そのでかい声で電話をしたり、忙しいアピをする(実際はそうでもない)。
このアピに圧倒され、誰も仕事をふらず、結果的に、その他の人たちに仕事が降ってくる。
上司がちゃんと見抜けていれば良いのだが。。。下手したらアピ通りの査定になり、その分誰かの査定が低くなったらと思うと悲しくなります。
まあ、明るいから部内の空気を明るくしてくれるのなら。。。
レベル3 ネガティブ型:周りのやる気を削いでいく
「はあぁ〜」周りに聞こえるくらいのため息を常について周りの士気を低下させる妖精(もはや妖精以外の表現の方が良いレベル)。
「〜の時はこうだった」など過去の武勇伝を若手に語って時間を潰していくかまってちゃんでもある。
ただでさえ、ため息ばかりつくから仕事回しにくいのに、士気や時間まで奪っていくから、たまったもんじゃない!
レベル4 論理型:仕事をしない理由を見つけていくロジカルマン
「これ、私がやる意味ありますか?」「この会社がやるべきことですか?」
自ら編み出した数々の論理構築によって、仕事をしない妖精(モンスター)。
会社に染まりきった人が陥りやすい妖精化です。
結果的に上司も、泥臭い仕事を別の人に回すことになってしまいます。
仕事を断りまくった結果、この人なんの仕事してるんだろう?と思ってしまいます。
自分で新しい仕事でも考えてくれれば良いのに、自分がやらない理由だけ一生懸命考えています。
それだけ頭の回転早いんだったら、仕事した方が早いんじゃねとも思ったり。。。
レベル5 無気力型:ついに何かの悟りを開いた
デスクにいない。喫煙室にいつもいる。常に携帯をいじっている。ヤバイ妖精。
これ以上出世は見込めない。収入が頭打ちになってきた。そういうときに妖精化が始まります。
でも、年功序列が根強い日本企業では、降格もあまりないし、対処のしようがないですよね。。。
こういう場合どうすればいいんだろ?
自分がその場から離れる方が得策かもしれませんね。
レベル6 手のひら返し型:こいつが上司なら逃げろ!
部下になんでもかんでも仕事を投げてくる。ここまでは我慢できます。
この妖精の悪いところは、その全責任も投げてくるところです。
しかも、こっそりと。
そのため、いい結果が出たら自分の手柄。
悪い結果が出たら、上からの盾にはなってくれず、あざやかな手のひら返し。背中から刺された気分です。
こうしたジャイアニズムな上司、期末面談などもこいつだと話になりませんね。
早く逃げた方が良いです。人事の出番か、それとも自分が出ていくか。
ちなみに探してみると、こんな記事もありました。
「働かないオジサン」いるいる!典型7タイプの生態と攻略法 | 週刊ダイヤモンド特集セレクション | ダイヤモンド・オンライン
この記事では、妖精のタイプとして
- のれんに腕押し【無気力タイプ】
- 上から目線【批評家タイプ】
- 仕事するふり上手【お気軽タイプ】
- オレに任せろ【勘違いタイプ】
- 気付かれないタイプ【存在感ゼロタイプ】
- 実は丸投げ【権利委譲タイプ】
- 毎日ため息【嘆き愚痴タイプ】
の7つが挙げられていました。
無気力、権利委譲、嘆き愚痴などは共通していました。
やっぱり「妖精ってどんな人」ってなるとある程度同じ結論にたどり着くんですよね。
入社から4年、妖精さんたちに苦しめられた結果
こうした妖精さんたちに私は出会ってきました。
15人ほどの部署に7人ほど。。。約半数は妖精さんでした。
入社から4年、私の周りではこれらの妖精さんたちに苦しめられ、やる気があった若手は次々にやる気を失ってきている現状。
私も異動願いを出すものの、全く変わらない現状。
そうなった時、私は決断しました。
「転生しよう」
・・・すみません。こんな厨二病みたいになってはいません。
ですが、決心はしました。
大学院に行こう(社会人学生に転生)
やっぱり、自分は研究がしたい。
しかもやりたい分野もある。
前々からそう思っていたので、社会人学生をやろうと決断しました。
具体的には博士の学位を取って、専門性をえることです。
周りが妖精ばかりでも、自分が楽しいと思えることができるのであれば、良いかなと思って。
楽しくない仕事に加えて周りは妖精だらけ。。。
それはしんどかったので。
現職に対してのマインド:自分がいなくても、会社の業績はそんなに変わらない
なので、妖精の仕事を楽にするために仕事をするのはやめた方が良いかなって思います。
(ただし、やるべきことはやった方が良いと思いますが。)
同じような私と同じように妖精さんたちに自分の時間を奪われている人には、自分のやりたいことに時間を使って欲しいです。
わけのわからない妖精たちのせいで無駄に自分だけ残業しているってバカらしいですよね。
そう思ってしまうと、仕事に行くのもしんどくなるし。
極端な話かもしれませんが、「自分がいなくても会社は回る」と思えば、気持ちも楽になるし、妖精に自分の貴重な時間を取られずにすむのかなと思います。
働きアリの原理のように、仕事も活動的な人(例えば、自分)のもとにどんどん降ってきてしまいますが、自分がいなくなれば、妖精も多少仕事するようになるんだろうな。と考えました。何より、全員が仕事をしないで結果が出ないと上から怒られますからね。
こうしたマインドを持つことで、自分もやりたいことをやるように考え始めました。
おわりに
今回は、世間で叫ばれている「会社の妖精さん」について分類してみました。
世間には尊敬すべき50代もたくさんいるのに。。。
コロナの影響で、テレワーク化が進んできており、アウトプットのできない妖精さんはどうなってしまうのだろう?
ま、こうしてひとまず社会人学生になったので、この経験もアウトプットしていけたらなと思います!
ではでは!